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TVリポーター 藤村アスミ1 楢原琴羽編

「今日は、ここ月片刑務所内で毎日厳しい日常を送る女囚たちに、
刑務所から特別の許可をもらい、取材ができることとなりました!」
学生っぽさの残る、初々しい仕種の若い女性レポーターが重厚な分厚い獄扉の前に立ち、
最初の一声を発した。
「カット!・・・OKです。この調子でいきましょう。」
スタッフがすかさず手をかざし、合図送る。
TV番組の取材。
この手の刑務所レポートは、一部のコアなファンから根強い人気がある。
「よーし。かまないでしゃべれたぞっ」
短いスカートに黒いストッキングを履き、上品なジャケットを羽織った女性レポーターは、
無邪気な笑顔でVサインを返した。
少し化粧が濃いめだが、明るく弾けたその表情は、初の大仕事に燃えているかのようだ。

「はぁー、緊張しますー。・・・で、これから刑務所の中に入るんですよね!?」
声の主は藤村アスミ。今年入社したばかりの23歳の新人アナウンサーだ。
今回の内容は、今までよりも更に過激に、が売りだった。
監獄内で後悔の涙に暮れ、厳しく自由を奪われた拘禁生活を送る女囚に限界まで迫る。
メインは女囚への直接インタビューだった。
アスミが、同世代の女囚と対峙し、マイクを向ける。
マニアでなくとも、実に興味深い映像が得られそうだ。


「ここから先は男子禁制だから、アスミちゃんとカメラ、音声の3人で行くんだョ」
ロケバス内で煙草を燻らせるディレクターの織部が先ほどの映像をチェックしながら、さらりと言う。
「は、はい・・・。ぅう。大丈夫かなあ・・・。」
さすがにアスミの表情も曇りがちだ。
封の開いていない缶コーヒーを持つ両手が、かすかに震えている。

「大丈夫、許可は取っているんだし、職員も同席するそうだから心配はいらないって」
準備を整えたカメラ担当の飯田と音声の遠藤も大きく頷く。
二人とも若い女性ながらなかなかのベテランだ。
「・・・そうですね。はい、がんばっていい映像とってきちゃいます!」
アスミはスッと立ち上がる。
「おう、それじゃ頼むョ」
織部はアスミを含む取材スタッフを送り出した。
カツカツと、ヒールの高いブーツの足音を鳴らすアスミを先頭に、一行は事務室のある
管理棟へと向かっていった。


雑居房、独房、懲役作業場と一通りの取材を終え、いよいよ今回のメインである女囚への
直接インタビューが始められることとなった。
一行は、特別に設けられた殺風景な小部屋に案内された。
「しばらくお待ちください、今一名の女囚をここへ連行します」
制服姿の刑務官がスタッフに一礼をしてその場を立ち去る。

待つこと5分。

アスミの前に現れたのは、灰色の囚人服に身を包んだ、かなり若い少女囚だった。
二名の看守に挟まれて歩く少女は、革の防声具を装着され、鈍く光る金属の手足錠をかけられ、
腰には捕縄が巻かれている。
少女はぺこりと頭を下げると、用意された椅子に腰を下ろした。
アスミは、初めて見る拘束された人間の姿に、一瞬言葉を失った。
「保安上の理由により、防声具以外の戒具を外すことはできません」
看守はそう告げると、少女を戒めている腰縄の先を椅子に縛り付けた。
「それでは、この後は直接この子にどうぞ」
看守によって、少女囚の後頭部で留められている防声具の尾錠が解かれた。
「今回は特別に、私たちはこの部屋の外でモニターによる監視を行います。もし何かありましたらお知らせください。
時間は15分間以内とさせていただきます」
看守はそう言い残し、もう一名とともにその場を立ち去った。
取材内容は後ほどチェックを受けることになっているが、基本的にどのような質問もOKだということになっていた。

アスミは大きく深呼吸をし、組んでいた足を揃えて座り直した。
カメラと音声スタッフにも目で合図を送る。大丈夫のようだ。
「そ、それでは、はじめさせていただきます。よろしくお願いします・・・ね?」
少女囚は無言でコクリと頷いた。
「私は朝読TVの藤村といいます。まず、あなたのお名前から。
あ、もちろん放送では伏せさせていただきますけど・・・。」
アスミは小柄な少女囚に早速マイクを向けた。
「はい・・・。楢原琴羽といいます。囚人番号は301番です。」
琴羽と名乗った少女は、まっすぐアスミを見つめて答えた。
先程まで口を塞がれていたはずだが、思いのほかはっきりとした受け答えだった。
「それでは、これからあなたのことをどう呼べばいいのかしら・・・?」
アスミは多少親しみを込めて尋ねた。
「301番、でいいです」
琴羽は表情を変えずに答えた。
アスミは軽く首を縦に振る。

「301番さん、ずいぶんお若いようですけれど、年齢はおいくつなのですか?」
「・・・17です」
「・・?!・・・・そう・・・ですか・・・」
アスミは自分よりも遙かに年下の少女囚に、哀れみと同時に戸惑いを覚えた。
そしてできるだけ穏やかな口調で続けた。
「それでは・・・301番さん。あなたの犯した罪と、刑期について聞かせてください」
「・・・麻薬取締法違反、無期厳重拘禁刑です」
「無期・・・厳重拘禁刑・・・?」
アスミは思わず目をしばたいた。
「はい、密輸に加担して・・・。ちょっとやりすぎちゃったから」
淡々と答える琴羽。
「厳重拘禁ということは、毎日どのように過ごしているのですか?」
アスミは次第に高鳴る心音を気遣いながら次の質問に移る。
「懲罰の無い日は、一日中監房の中ですが、週に4回は、別な場所で懲罰を受けています」
琴羽は、手錠の嵌められた両手を持ち上げて鼻の頭を掻いた。

「監房の中での生活について教えてください」
「・・・拘束具をつけたまま、30分おきの巡回で点呼を受けて・・・その繰り返しです」
「・・・どのような拘束具ですか?」
「手枷、足枷と首枷です。全部鉄の鎖に繋がれています。重くて・・・辛いですね」
伏目がちに答える琴羽。
「その日によっては拘束衣も着装させられます。」
少女囚の拘禁姿を想像し、生唾を飲み込んだアスミは、さらに次の質問を行う。
「・・・懲罰とはどんな内容なのでしょうか」
「いろいろあります。縄で縛られたまま晒し台に繋がれたり、責具を使われたり・・・」
「晒し台とは・・?」
「はい、見せしめのためだそうです。一番苦しくて、屈辱的な懲罰ですね・・・」
アスミの予想を遙かに超える拘禁生活の厳しさを語る琴羽。

「それに、責具にもいろいろあって・・・、実は今も挿れられているんです。」
琴羽は囚衣の裾を軽く捲ってアスミに見せた。
股には下着ではなく、黒い革のベルトが通されている。
「今はもう慣れましたけど、初めのうちは辛かった・・・かな・・・」
再び言葉を失うアスミ。

「そ、それでは質問、最後の質問です・・・・」
アスミは脚を組み直した。一呼吸をおき、事前に準備した取材メモに目を通す。
「今、あなたが一番したいことは何でしょうか・・・?ごめんなさいね、こんなことを聞いて・・・」
琴羽は大きく息を吸い、アスミを見つめた。
「・・・ありません。ここで自分の犯した罪を反省することが私のするべきことです」
琴羽がそう答えると同時に、背後の扉が開かれた。
「申し訳ありませんが、時間です」
看守が素早く琴羽を立たせ、防声具を装着させた。

「あ・・・待って・・・・!」
アスミは2名の看守に挟まれ、鎖を引きずりながら歩みを進める琴羽を呼び止める。
「その・・・琴羽さん・・・はやく自由の身に・・・・!」
アスミの言葉と同時に、鉄扉が閉じられ、視界から少女囚が姿を消した。
扉の奥で微かに響く、鎖の擦れる音。

そして、徐々に、静寂。

「いい!実にいい!この悲壮感!それにアスミちゃん。君のインタビューもなかなかのものだねぇ~」
織田が映像をチェックしながら大げさに手を叩く。
飯田と遠藤も加わって、はしゃぎながらの映像チェックは続く。
「しっかし綺麗な顔の女囚ちゃんだなぁ。モザイクかけんの勿体ないぞコレ」
「そうそう。こんな子なのに無期の禁固刑だって」
「いやーそれこそマニアにはたまんないねー!」
「私も初めて見た!かわいそうだったけど仕方ないのかなぁ」
アスミはその3人の様子をただ呆然と見つめていた。
「あれ?どーしたのアスミちゃん。暗―い顔しちゃって」
「い・・・いえ何でもありませんけど・・・」
「やっぱりショックだよねー。まぁキミも一ついい経験をしたってコトじゃない」

「そう・・・ですよね・・・」

アスミは、ふとバスの窓から刑務所の高い塀を見つめた。

「・・・・・・・・」
アスミはそっと自分の股間に手をあてがう。
「(そんな・・・・でも・・・・・まさか・・・・・・)」
濡れている。
しっとりと。
認めたくはない。
が、確かに。

アスミは、確かに感じていた。

手足を鎖につながれた少女囚の姿に。
自由を奪われ、責具を深々と挿し込まれたその姿に。
制服に身を包んだ看守に引き立てられる後ろ姿に。

そして少女囚の口から語られた厳しい拘禁生活に。

アスミは言い表しのないような興奮を感じていた。

「(・・・わたしも・・・・望んでいるの・・・・?)」

アスミはゆっくりと目を閉じ、少女囚・琴羽に自身の姿を重ねた。

暗く狭い檻の中、今も鎖と枷の生活を強いられているであろう琴羽に・・・。

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