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TVリポーター 藤村アスミ2 撮影取材編

前回のTV取材話の続編という形です。


「お~い、アスミちゃん!」
定例の打ち合わせを終え、会議室から出てきたばかりの藤村アスミに、一人のサングラスの男が声をかけた。
「あ、織部さん、おはようございます」
入社2年目。最近はナチュラルなメイクを心がけ、少しだけ大人の余裕も見られるようになったアスミは、
先輩ディレクターの織部に軽く会釈をして自分の席に着いた。
長い髪を丁寧に束ね、かっちりとしたスーツに身を包んだアスミのその姿からは、以前のような初々しさとは
また違った、働く女性らしい大人な魅力が感じられた。

「どうだい最近、仕事は」
「ええ、おかげさまでレポーターとしての仕事は安定してきました。」
「調子いいみたいだネ、わかるよ。できるオンナって感じだ。アハハ」
織部は煙草を取り出して燻らせると、嫌煙家のアスミに気を使ってか、
顔を横に向け煙をふうっと吐き出した。
「そんなこと…。わたしなんかまだまだです。」
少し照れながら、アスミは織部に対し向き直った。
「でも、ありがとうございます。いろいろお仕事を教えていただいたおかげです」
アスミは律儀に頭を下げる。
「それはよかった」

その様子を見た織部は、煙草をもみ消しながらいった。
「そこで、唐突かもしれないが、君にちょっとした仕事の話があるんだが…」
 急に真剣な表情に変わった織部を、アスミはやや緊張しながら覗き込む。
 しばらくの間を置いて、織部は話を切り出した。
「なぁ…1年前ほどに俺達で、女子刑務所の取材をしただろう?」
「!?……あ、は、はい。」
「覚えているよな、君の記念すべき初仕事だった」
「は、はい…、よく覚えています…覚えています、けど…??」
急激な動悸と、脳裏を駆け巡る衝撃。
アスミは、今まで忘れかけていた、あの言い表しようのない奇妙な興奮をその一瞬で思い返した。
不意に強烈な電流によって、全身を上下に勢いよく貫かれたかのようだった。

そして次の瞬間、熱い疼きがアスミの下半身、そのさらに深い部分をぐっと突き上げてくる。
アスミは必死にそれらを悟られまいと、震える指先を抑えることに集中し、
平静を装いながらカップのコーヒーをすする。
その様子を横目に織部が続けた。
「実はネ、あの放送後の反響が凄くって、ぜひもう一度特集を見たいといったメールやハガキが、
それこそヤマのように来ているんだ」
織部は、ほんの一部だといいながら箱の中に入れられた印刷文書やハガキを、
手当たり次第に取り出すと、乱雑に机の上に並べだした。
「こんなに…!?す、すごいですね。」
アスミはもはや震えの止められない手でカップを遠くに置くと、織部が広げた多くの書類を見回した。

「当時の実況も凄かったらしくて、君のコーナーが始まった途端、鯖が飛んだとか飛ばないとか…。
そのあともキャプ画うpキボンヌの嵐だったとか…。まぁそれはコッチの狙い通りだけどな。
そんだけこの手のモノを好きな香具師が多いというこった」
「…実況?鯖??うp???…かぐしって何ですか?」
「あぁ…いや、ソレはこっちの話だ。…とにかくコレだけの続編要望があるんだ。
君のあの女囚との対面レポートも、とっても良かったからね。
もう一度、件の女子刑務所へ取材に飛んでくれないか?」
「は、は、はい!もちろんですっ。ぜひ行かせて下さいっ…!」
アスミは即答しすぎたかと少し後悔したが、それでも続けて聞いた。
「それで、取材はいつからですか??」
「そうこなくちゃ、アスミちゃん!なら話が早い。来
週からたっぷり10日ほど行ってきて貰おうじゃないの。今
回は3時間スペシャルのうち1時間近くも枠を貰ってるんだから、
ほんと、ナニからナニまで取材してきちゃって!」

目に見えて興奮気味の織部は、なにやら紙の上にペンを滑らせた。
「よし、どうだ?こんなタイトルは。『潜入!知られざる厳重拘禁刑の檻!鎖に繋がれた女囚達の涙!』
…おいおい、ちょっといいんじゃないの?下手な女囚モノのAVよりも
マニアにはたまらない内容だとおもわないかぁ!?」
「なんだか凄いタイトルですね…!?」
殴り書きのメモを見ながらアスミは呟くようにいった。
織部は再び煙草に火をつけながら何かを取り出した。
「タイトルもそうだけど、実際凄いらしいんだ。実はあそこの刑務所だけど、
一月ほど前に新しい収容棟が完成して、そこがもの凄く厳しいところらしいんだよ。
情報によると、もうまもなく、女囚たちの移送が開始されるらしい。
今回の取材はまさにグッドタイミングてわけ。…っとこれで勉強しといて」

「はい、どうも…ありがとうございます」
内部資料として、織部からポンと渡された封筒入りの分厚い書類を胸に抱き、
アスミは目を丸くして彼に向き合った。
「今回は…そうだなぁ…。まずは旧棟から新棟への移送密着ドキュメント!
そして新収容等の施設紹介や新人刑務官の奮闘記に、
その後はやっぱり女囚ちゃんたちの生々しい拘禁生活レポートっていう流れだね。
そうそう、前回好評の涙のインタビューなんかも入れときたいね。」
うなずきながらメモを取るアスミ。
織部は、彼女の手の動きが止まるのを確認してから続ける。
「それと…、今回は向こうからの要望で、TVの取材は受け入れるが、
内部に入ることができるのは女性1名だけというお達しなんだ。したがって…」
「わ、私1人で…ですか??」
「そゆこと。一応機材はこの最新式小型DVDカメラで。
俺はいいと思うよ、かえってリアリティが増しそうだ!」

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