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厳重拘禁囚 鮎川壬姫15 4等級棟 A02番 巽リサ緊縛待機編

15

あたしはその人に、お姉ちゃんって呼んでもいい?って聞いた。
最初は驚いた顔をしていたけれど、すぐにいいよって言ってくれた。
嬉しかった。
ここに来て、こんなヒドい目にあって。
おまけにお話しできる相手がいなかったから。
いままでお互いに番号で呼ばれていたから知らなかったけど…
A01番のお姉ちゃんは「ミキ」という名前だった。
どんな字を書くのかはわからない。
…どっちにしろ聞いてもわからないかもね。
あたし、バカだから。
A02番のあたしは、カタカナで「リサ」という名前。
簡単でしょ。すぐに覚えてもらえちゃった。

それにしても、どうしてあたしはこんなところに来ちゃったんだろう。
ここに連れてこられてから、毎日泣いてばかりだった。
もちろん、悪いことをしたってわかってる。
でもそれは、あたしが、いや、あたしたちが生きるためだった。
誰にも迷惑なんかかけていない。
それは今でもそう思う。

たった一人のお母さんが病気で死んじゃって、どうしてもお金が必要だったんだ。
正当な理由でしょう?
売るのは自分。買うのは大人。
自慢じゃないけれど、あたしは高く売れた。
びっくりするくらい。
だからネットでもっと高く買ってくれる人を探して、そしていっぱい売った。
いけないことだって、知っていたけれど。
だから、まじめな大人は許してくれなかった。

気がついたら手錠をかけられて、檻の中。
さんざん暴れて、手錠をすり抜けて逃げようとしてまた捕まった。
だってあたりまえじゃない。
あたしが捕まったら、たった一人の妹はどうなるの?って思ったから。

そんなことを繰り返していたら、いつの間にか厳重拘禁という
おそろしい罰を受けることになっちゃった。
結局あたしよりずっと幼い妹は、施設に保護されたって聞かされた。
考えてみれば、そりゃそうだよね。
そんなことにも気づかなかった。
…やっぱり、あたし、バカだから。

ひどいんだよ。
ここでは毎日口に出してはいえないほど、辛くて恥ずかしいお仕置きの繰り返し。
鎖に両手足を繋がれて、へんな”かんりプラグ”というのを、中に入れられる。
もちろん、入れられる場所は、…あそこ。
そしてプラグが動くんだ。
信じられない。
あたしが耐えきれなくなって、足をずらしちゃうともっと激しく動く。
プラグは大きな音を立てて、震えて、まわる。
ぐるぐるって。
そうなっちゃえば、あとはイっちゃうだけ。

もちろん…イクのは嫌いじゃないけれど、連続で、しかもあたしの意に反してだから
ちっとも気持ちよくなんかない。
ただ痛くて、くやしくて。
頭の中が変になりそう。
そのたびにあたしは身体をいっぱいに仰け反って、喘ぐ。
大きな声で、泣き叫ぶ。
もちろん誰も助けてなんてくれやしない。
あたしはとっても悪い子で、これはそのお仕置きなんだもん…。

とてもじゃないけど、あたしのそんな姿は見せられない。見られたくない。
でも刑務官の人たちには、ばっちり見られちゃっているんだよね。
きっと、そんなあたしを見て、笑っているんだろうな。
あんなに変な囚人服を着せられた姿で。
あんなに乱れちゃって。
あたしはとっても悪い子。でも、こんなお仕置きってヒドすぎる。

…ああ、でももう、どうでもいいや。
あたしは、忘れられた存在になるんだった。
こんなどうしようもない姉なんて、妹にとっても、はた迷惑だよね。
いないほうがいいよね。
どうせだったら、こんな生き地獄のようなお仕置きよりも、ひと思いに楽にして欲しい。
その方がお互いに幸せ。

あたしはずっとそう思ってた。
でも…
ミキお姉ちゃんに会えて、お話をして、少しずつ考えが変わってきたような気がする。

お姉ちゃんに会えるのは、毎日午後に行われる”しゅうちゅうちょうばつ”という
これもまた辛いお仕置きの時間。
あたしとお姉ちゃんはこの前そこで初めて顔を合わせた。
いや、正しくは、初めてお話をした。
その前にも会っていたからね。

あたしがここに連れてこられたときに、あの恐ろしい人…
観月さんという刑務官に詰め寄られたことがあった。
正直そのときには、どうして良いかわからずにあたしは固まっちゃって、
ただ、ガクガクと震えていたように思う。
そのときに、とっさにかばってくれたのが、ミキお姉ちゃんだった。

でも…そのせいでお姉ちゃん、あのあとヒドい目にあわされてしまって…。
本当に見ていられなかった。
絶対あれはあたしのせいだから。
だからあたしはずっと直接謝りたかった。

だけど、なかなかできなかった。
みんなで説明を受けているときも、上の階におくられるときも、
近くにお姉ちゃんがいても、お話しすることができる状態じゃなかった。
刑務官の目を盗んで話しかけたときもあったけど、取り合ってもらえなかったから
嫌われちゃったと思って、泣きたかった。
いや、本当に泣いちゃったかも。
もうあたしには誰一人味方がいなくなっちゃったと思って。

でも、お姉ちゃんはちがった。
この前あたしたちがこの部屋の檻の中で、初めて一緒にされたときに
辛いけど頑張ろうね、って励ましてくれた。
こんなわたしに、だよ。
また泣いちゃった。
ほんとにあたしって泣き虫だよね。


お仕置きの準備中も、本当は声を出させないように、口をふさぐベルトを
付けられなくちゃならない決まりなんだけれど、ミキお姉ちゃんは態度がいいからって、
免除されていた。
でも、自分だけじゃかわいそう、この子のも外してあげて欲しいって
早瀬さんにお願いしてくれたんだ。
とっても優しい人。
あたしの心がこんなにあったかくなったのって、初めてだった。
開始時間までということで、少しならお話していてもいい、とも言われた。
発声許可、っていうんだって。
ここでの言葉はいちいち難しいからキライ。
でもミキお姉ちゃんは好き。
あと、お話を許してくれた早瀬さんのことも、ちょっと好きになったかも。

あたしは、声が出せるようになって、すぐにお姉ちゃんにごめんなさいをした。
お姉ちゃんは、優しくわらって頷いてくれた。
許してもらえて、ものすごく安心した。
わたしはまた泣いちゃった。

それから、お姉ちゃんとお話をした。
早瀬さんから、してもいい話といけない話があると言われていたので
とっても困っちゃったけど。

…あたし、バカだから。

お姉ちゃんは、あたしより2つ年上。名前は”あゆかわみき”
あと7年も刑期があるみたい。
2年半のあたしなんかよりもずっと長い。
なんだかかわいそう。
あたしの刑期を聞いて、お姉ちゃんは寂しそうにわらった。
…ごめんね。

でもお姉ちゃんは弱さを見せなかった。
ここにいるということは、それなりの罪を犯したから。
ゆるされるまで、耐えなくちゃならないって。

お互い、どんなことをしてここにきたのかは話してはダメだったから
想像しかできないけれど、あんなにきれいな人がこんなところにいるなんて
ちょっと信じられない。
お姉ちゃんの言う”それなりの罪”って一体なんなのかなって思う。
きっとあたしみたいに、お金とか生活のためにとか、
そんな理由じゃないんだろうな。きっと。

そうそう、あたしはいきなりでどう思われるかわからなかったけど、思い切って
「ミキお姉ちゃん」って呼んでみた。
そして、あたしのことを「リサ」って呼んでってお願いしてみた。
ちょっと驚いたみたいだったけど、すぐにいいよって言ってもらえた。
そして言われたのがあの言葉。
辛いけど頑張って耐えようねって。
その言葉が、本当に心強かった。
だから、あたしも、もうちょっと強くならなくちゃと思えるようになってきた。
ありがとう、お姉ちゃん。

その日から、あたしはお姉ちゃんとお話をするのが楽しみになった。
もう何回目になるかな。
話せる時間はちょっとだけしかない。
それでもやっぱり嬉しい。
午前中の”ちょうばつ”は、本当に苦しくてイヤだけれど、これが終われば
お姉ちゃんに会える。
それにお姉ちゃんも、じっとあたしと同じ”ちょうばつ”に耐えているんだ。
そう思ってあたしも頑張ることができる。
もちろん、午後からお姉ちゃんと一緒に受ける”ちょうばつ”も、とっても辛いし
とっても恥ずかしい。
でも、一人で頑張るよりも、ずっとずっとまし。

今日は、わたしの方が早くここに連れてこられたみたい。
あたしは鉄の檻の中で待つ。
ここの檻って、暗くって、なんだか臭くて、キライ。
こんなところに入れなくたって、もう別に逃げたり暴れたりしないんだよ。
それは本当。
お姉ちゃんの姿を見ていると、私もゆるされるまで耐えなくちゃって思えてくる。
でも今はここしかあたしの居場所はないから、しかたない…か。
だってあたしたちは”げんじゅうこうきんしゅう”だもんね。

…きのうより縄がキツイかな。
葛城さんが縛ったからかも。
やっぱりまじめそうな葛城さんよりも、優しそうな早瀬さんの方に縛られた方がいい。
いや、ほんとうはもちろん誰にも縛られたくなんかないんだけれど、
今のあたしにはそんなことは言えないから、それは心の中にしまっておく。
ちょっとかっこいいかな。

それにしても股の間が擦れちゃって、痺れちゃう。
食い込みすぎだよ。
あ~、痒い、痒いっ!
この股縄をかけられると、いやでも重い罰を受けている気分にさせられる。
こういうのを見るのが好きな人もいるみたいだけれど、される方はたまったもんじゃない。

あたしは牢屋の外に連れ出されるときは、いつもこうして縛られる。
おっぱい丸出しで絞り出し。
そしてギュッと股縄食い込みまくり。
ひどい姿だよね。
もう最低な気分。
最初はこんな姿を見せなくちゃならないなんて、恥ずかしくて死にそうだった。
でもきっと、お姉ちゃんも同じ。
だからもう、ちょっとだけ平気。
ただ、おねえちゃんは胸が大きいから、あたしなんかより縄が似合っている。
こんなことを言ったら怒られるかもしれないけれどね。

何でそんなこと思ったのかというと…
前にわたしを買ってくれた人が言ってたんだ。
その人は葛城さんよりもさらに縛りはへたくそだったけど。
大きい方が縛りがいがあるんだって。
何となくわたしもそんな気がする。
でもあのときは、まさか自分が本当の刑務所の中で縛られることになるなんて
考えもしなかったな。

…はやく連れてこられないかな、お姉ちゃん。
あたし、今日の朝の”ちょうばつ”、頑張って耐えたんだよ。
”Aちょうばつ”が2回連続というとっても意地悪な時間わりだったけれど、
3~4回しかイかずにすんだんだから。
でもおかげで足はがくがく、”ちょうばつい”は汗でびっしょり。
お姉ちゃんはどうだったかな…。

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