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厳重拘禁囚 鮎川壬姫17 4等級棟 集中懲罰室待機中縄談義編

17

狭い仮檻の中に入れられたわたしは、先に連れられていたリサと向き合う形で、
木製のベンチに腰掛けた。
縄尻を背後にある鉄の輪に結わえ付けられる。
そしてさりげなく、早瀬さんはわたしたちに一旦噛ませた防声具のベルトを緩めてくれた。
「命令があるまで待機。発声許可しますが、会話の内容には注意すること」
わたしとリサが同時に頷いた。
それを確認した早瀬さんは、檻の扉を閉め、施錠する。

「A01の移送完了です」
「了解。ただいまより懲罰準備に入ります」
短いやりとりの後、早瀬さんは私たちの監視、葛城さんが準備という配置についた。

「お姉ちゃん!」
口の自由を得たリサが嬉しそうな顔をして迎えてくれる。
…でもちょっと声が大きい。
ここでの会話はあくまで特例という状況なのだから、もうちょっと気を遣った方がいい。

わたしは少し声のトーンを落として話しかけた。
「今日はリサの方が早かったんだね」
「うん、ちょっと待ったんだよ。…一人でここに入っているのはキライ」
リサは縛られた身体を二・三度捩り、軽く腰掛けなおしながら言った。
この檻はこうして向き合うと、お互いの膝がくっついてしまうほどの狭さ。
縄の刺激のせいなのか、軽く漏れるリサの吐息までもがはっきりと耳に届く。
「うぅぅ…」
それにしても、リサはどうにもさっきからもぞもぞしている。
頬も少し紅潮していた。

「どうしたの?」
わたしはリサの身体を上から下になぞるように見た。
白く艶のあるリサの肌を黒縄が窮屈に縛めている。
縄の隙間からは、いっぱいに絞り出された小さな乳房がぷるぷる揺れる。
後ろ手に縛られているため、より一層胸が視覚的に強調された姿。
もちろんわたしのよりも小さいが、きっとこれは良い形なんだろう。
そして、ピッタリつけた左右の太腿の奥へと吸い込まれるように這わされた股縄。
どうやらここが問題らしい。
「辛そうね」
改めて言うまでもないけれど、これも会話のきっかけ。
リサはこくりと頷いた。

「うん…今日の縄、ちょっとキツいんだもん…」
今日はわたしの担当が早瀬さんだったから、リサは葛城さんに縄を掛けられたのだろう。
見た目にはあまりわからないけれど、微妙なところがやっぱり違う。
そういうリサの気持ちはよくわかった。
だってわたしも同じだから。

強いて言えば、葛城さんの縛り方は本当に事務的。
一方早瀬さんはそこに、ひとつ余分に気持ちが込められているような気がする。
そこら辺の差なんだろう。
わたしたちは、しばらく小声で”縄談義”をしてしまった。
緊縛の感想を、まさに縛られたまま檻の中で話し合うなんて、
おそらく世界中でわたしたちしかいない。すごい光景。
おまけにあやうく「今日の股縄は気持ちよい」なんてことを口走りそうになる。
あぅあぅ。

奴隷は自分の置かれた状況に慣れてしまうと、そのうちお互いの足枷の自慢を始める
…なんて話を聞いたことがあった。
ちょっと、これってその話のままじゃない。
鎖が縄に置き換えられただけ。

…話題を変えよう。
あんまり時間がないんだから。

「リサは、今日の懲罰どうだったの?」
とりあえず、ついさっき早瀬さんから鞭打ちを受けたことはヒミツにしておく。
「Aちょうばつ、2回だったよ。今日はけっこう耐えられた」
頑張ったでしょ、と縛られたままの胸を張るリサ。
達してしまった回数は少なくて済んだという。

「お姉ちゃんは…、Bの方だったみたいだね…」

リサはわたしの様子から判断したようだった。
確かにわたしの胸に刻まれた「責め痕」がその証拠。
わたしが受けたのはB懲罰を2回。

それは首枷台に拘束され、胸に特殊な器具を嵌められて責めを受ける懲罰。
A懲罰よりも、上半身を重点的に責めることを目的とした懲罰だ。

首枷台は、いわゆる”晒し台”と同じような形状をしている木製の刑具。
両手首が首枷板に挟んで拘束され、同時に両足にも木製の枷が嵌められるので、
実際の拘束感はA懲罰よりも強い。
管理プラグの挿入はあるものの、動静の有無による振動などの付加罰は与えられない。
その代わりに胸に”狭窄装置”を装着、背後に”自動打擲装置”が設置される。
狭窄装置は、イメージとしては搾乳機に近い。
乳首責めに特化した刑具だ。


A懲罰で乳首に取り付けられたリング状の器具とは比較にならないほどの大きさで
すっぽりと乳房全体を包み込み、圧搾と弛緩を繰り返す動きで責め続けられるというシロモノ。
延々と続く乳首への執拗な刺激で、恥ずかしながら達すること数回。
その瞬間に自動打擲装置が作動し、臀部が打ち据えられるという完璧なお仕置きシステムだ。
やっぱりここの懲罰方法の考案者は、相当なアレに違いない。

「--お姉ちゃんはイッっちゃった?」

なッ、一体何を直接聞いてくるんだろう、この子は。
わたしは言葉を失って、無邪気なリサの顔を見つめる。

「やっぱり…お姉ちゃん大きいもんね。きっとちょっとは気持ちよかったんだね。
 あたしは痛いばっかりでBちょうばつキライ」
リサは遠い目をして呟いた。

う…確かに否定はできない。
正直B懲罰は、もちろん苦しいし恥ずかしいけれど…嫌いじゃなかった。
って!
…あぁぁ、もう、さっきの話といい、B懲罰の回想といい、
一体わたしはどうしちゃったのだろう。こんなことを思うなんて。
だいたいここに来る前に一度振り払ったはずなのに…。

「いいなぁ、お姉ちゃん」
肩をすくめ軽く舌を出すリサ。
いつにも増してトンデモ発言を繰り返す。


リサからは最初の頃の悲壮感はあまり感じられなくなっていた。
本来、こういう明るさを持った子なのだろう。
わたしも負けずに、アレを続けられたら、お望み通り大きくなれるかもしれないよ…
とだけ言っておいた。
「ホント?それなら、リサがんばる!」
どこまで本気なのかわからないが、リサは素直に嬉しそうだった。
ついに一人称が「リサ」になる。
どうやら彼女にとって、大きいことはよいことらしい。

…今日は話題の振り方に問題があったと猛省する。
早瀬さんが何も言わずに檻の前に立っているのも、かえって怖い。
会話内容に注意って、言ってなかったっけ…??

あぁ、今度こそ、リサが美味しいと感じる囚人食のことについて聞いてみよう…。






「準備完了ーッ!」
突如葛城さんの声が響く。
午後の懲罰の開始の合図だ。
場の空気が一瞬にして緊迫感に覆われる。
「はい、お喋りはそこまで。背筋のばしてね」
今まで無言だった早瀬さんも、手にした鞭を空打して注意を促した。

「お姉ちゃん…始まるね。がんばろ。」
そっと囁くリサ。
わたしは無言でゆっくりと頷いた。
さすがにリサも次第に表情が緊張で固まってくる。
あの観月さんの主導で行われるからだ。

ひときわ高いブーツの足音が徐々に近づいてきた。
わたしとリサは、同時に目を閉じる。

「一人ずつ出なさい。A02番から」
観月さんの命令。
先に引き立てられたのはリサだった。

早瀬さんに縄尻を取られ、首にかけられていた防声具を嵌め直される。

ぺた…
ぺた…
遠ざかるリサの足音。

檻の中に一人残されたわたしは改めて姿勢を正す。
また、股縄の奥が少しだけ疼いた。

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