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厳重拘禁囚 鮎川壬姫33 葛城・矢代刑務官 野外移送準備悪戯編

33

いつもよりも一際静かな集中懲罰室。
照明が落とされ、窓一つない空間は陰鬱とした暗闇に包まれている。
そこにわたしは緊縛姿のまま葛城さんに連れられてきた。
今までは必ず先に観月さんなり早瀬さんなり、別の刑務官がそこで待ち構えていたので、
感じなかったけれど…
こうして誰もいない真っ暗な罰室は、相当に不気味だ。
それほど寒くないはずなのに、鳥肌が立ってしまう。

中程まで進むと同時に、半数ほどの照明が点灯する。
いつもの”調教”に使用される大型の刑具が淡く照らし出され、わたしの目に入る。
いまだ使われたことのない刑具もさりげなく並べられていた。
というか、これは先週までは無かったもの。
…新たに搬入されたのだろうか。
も…、木馬…???
ぶるぶる…。
更に鳥肌が…。

ちなみに、わたしたちの緊身衣もここに保管されている。
反対側の壁に丁寧に吊されているのが見える。
光沢の微妙な違い。革製とラバー製の2着ずつだ。
やや小さめなのがリサのもの。
一緒に並べて置かれている保護ブーツも、ややリサの方が丈が短めだ。
こうして囚人の体格に応じて作成されているので、身に着けたときに異様なほどの
密着感と拘束感を覚えるのだろう。
絞り出される乳首の孔の位置も、悔しいくらいにピッタリだ。
…今まではラバーの方だったけれど、今日はどちらを着せられるのかな。

そうしているうちに、待機場所でもある鉄の檻の前に着いてしまう。
葛城さんが手にした鍵束をガチャガチャと鳴らし、入り口の錠前を解除する。
「入りなさい」
葛城さんは、わたしの縛られた後ろ手を掴むようにして、その中へと促した。
「いっ…」
わたしは思わず叫びかけた。
長い葛城さんの爪が、二の腕に少し食い込んできた。
まずいまずい、まだ発声禁止。

「あぁ…ごめんなさいね、やっぱりまだ縄が痛いのでしょうか」
いや…、実は今日の”縛られ心地”はそう悪くない。
こうして比較できるほど、身体が縄慣れしてきたんだな、わたしも…。
でもそれは間違いない。
拘束感は十分だし、かといって息苦しさや痛みも少ない。
後ろ手の処理に少し早瀬さんとは違う違和感もあるが、気にならないレベルだ。
最後まで葛城さんがその技術を気にしていた股縄も…、
うぅ、さっきの長い肛膣検査の影響もあるかもしれないけれど…。
かなり、気持ちがよい…かも…。

だから今のは葛城さんの勘違い。
わたしはその意を伝えるために、二三度首を横に振る。

…やっぱりリサに直接指摘されたことで、葛城さんのプライドが傷つけられたのだろう。
上から目線で申し訳ないけれど、正直葛城さんの縛りは以前よりも上手くなったと思う。
たびたび刑務官同士の会話にのぼる、”研修”というものの成果なんだろう。
もちろん「上手くなりましたね」とか、そんなことはとても言えない。
だいたい発声禁止だし。
あぅあぅ。
だけどリサ並みの天然だと、ひょっとしたらポロッと口に出しちゃっているかも。
はぅ~、気持ちいぃです~。
とかなんとか!
大波乱を引き起こしかねないので、自重してもらいたいところだ。



今日はわたしが先入り。
当然まだリサの姿はない。
そっとステンレスのベンチに腰掛ける。
直接わたしのオシリに冷たい感触が伝わってきた。
この瞬間はいつも苦手。
座面を暖める嬉しい機能…なんてあるわけないか。
囚人用の備品に、快適装備なんてあってはいけないし、期待してはいけない。

檻の鉄格子にわたしの縄尻を固く結びつけながら葛城さんが言う。
「この後にリサさんを連れてきます。大人しく待っていてくださいね」
もちろん監視カメラ付きなので、大人しくせざるを得ない。そのうえ…
わたしは静かに頷いて、口を開いた。
今日は防声具を着用させますと、葛城さんから独房の中で告げられていたからだ。
葛城さんの手にしていた防声具。その棒状の突起物をグイッと口の奥まで噛まされる。
ベルトをしっかりと後頭部で締められ、完全に言葉の自由が奪われる。
…、これじゃぁ、リサと話をすることなんてちょっと無理。
もっとも、当初から葛城さんはこの場でわたしたちの防声具を外すことには反対していた。
規律の乱れに厳しく、服務規程に忠実な葛城さんらしい。
だから早瀬さんのいない今日は、葛城さんの方針で…というわけなんだろう。

あ…、
ひょっとしたら、自分の縛り方について、わたしたちが情報交換するのを嫌ったとか?
それは十分にあり得ることだ。
やっぱり「早瀬さんの方が良い」なんて喋られたら、キツいものね…。
うぅ、リサはともかくわたしは絶対そんなこと言わないのに…。
短い時間ではあるものの、この場でリサと話をすることが一日の中で最大の楽しみの一つ。
葛城さんだってそれは知っているはず。
だから今まで渋い顔をしながらも、早瀬さんにはあまり文句を言わなかった。
やっぱりちょっと融通の効かないところがあるかも。

言い換えれば、それが葛城さんのマジメさなのだろうけれど。
そこのところは”研修”とかで、どうにかならないものなのかな…。

そう思いながらも、わたしはくわえ込まれた棒状の挿入具の存在を、舌で確認する。
…固くて、太い。圧倒的な存在感だ。
そして苦いような、塩辛いような、革の味。
顎下や頭の上にもベルトが通され固定されているので、口を動かすことすらままならない。
しかも、いつもより締め上げが厳しいような気もする。
ベルトの孔、一つ分くらい…。

…リサと話をする機会は、まだきっとあるだろう。
言いたいことがいっぱいあったけれど、とりあえずは我慢して…



こりこり…
こりこり…

ぅぁぅ!!!!

また…!!


がし。

「あらら、大丈夫ですか??」
あまりの不意打ちに、思いっきり仰け反った頭を後ろの鉄格子にぶつけてしまった。
大小さまざまな星が、わたしの目の前を乱れ飛ぶ。
革手袋のままの葛城さん。その”攻撃”だった。
しかも今回は両手使いだ。
縄に絞り出されたわたしの胸を下から持ち上げるようにし、その余った指先で、弾く。

ぃぁ…ちょ…っと…、そこは……!

「うーっ!うーーーーっ!」
わたしは防声具に邪魔をされながらも、精一杯叫んで抵抗する。
「あまりにも静かなものですから、起きているのかな…と思いまして」
か、葛城さん…。わたしはついさっきまで、あなたを真面目で服務規程に忠実とか…
そう思っていたのですけれどッ!
寝ているかどうかを確認するため?
よりにもよってソコに手が伸びるなんて…。
「それにしては、ずいぶんと固くなっていますね」
なぜか葛城さんはかなり満足げな表情で、わたしの先端を細かく刺激し続ける。
葛城さん、絶対にわたしを悪い子にしてしまうつもりなんでしょうッ!?

これで今日2度目…。
いや、昼の肛膣の時にもさりげなくヤられちゃったから、正確には3回目だ。
昨日の早瀬さんの口づけといい…、葛城さんの乳首こねくりといい…
一体どうしちゃったんですかここの新人刑務官のお姉様達は!!
「良い感じですか?わたしの縄も」
葛城さんの問いかけ。
すぐ側まで、その顔が近づけられた。
仄かな化粧の匂いまでもが感じられる。
相変わらずその手はわたしを弄び続けている。

ぁふ…や…ン、…だめだめだめ!
葛城さん、だめです。気持ちが変になっちゃう。

あぁ、やっぱりさっき「上手いです」とかなんとか言っておけば良かったのかもッ!
だけどあのとき選択肢が出てこなかったもん…。
「うーっ、うーっ、うーっ!!!」
当たり前だけど、口を封じられたわたしは答えられない。
うーうーとしか出てこない声。
身体をくねらせてでも、なんとか伝えなくちゃ…。
…。

葛城さんは、ふっと手を止めて立ち上がった。
あ…、あれれ…? 
や、やめちゃうの…ですか…。
呼吸を落ち着けて耳を澄ますと、遠くから足音が近づいてくるのがわかった。
あぁ、そういうことですね…。
助かった、というか、中途半端、というか…。

あ…。
…。何回も思うけど、わたしの馬鹿…。

「意地悪でしたね。ごめんなさい。でもあなたのピンとしたあそこを見て…ちょっと
 嬉しくなっちゃいました。観月さんや早瀬には内緒ですよ」
そういえば、葛城さんの縄に感じてしまったのは今日が初めてだったかもしれない。
早瀬さんに緊縛されたときは、その…、股縄のところが…いい具合になっちゃって。
それに応じるように、上の方も固くなっちゃうことがよくあった。
その一方で葛城さんの縄は、本当にきつくて、痛みがどうしても先に立っていた。
だから今まであまり…感じなかった。
でも、なぜか今日は違う。
何か葛城さんは特別な練習でもしたんだろうか…。
早瀬さんから直接縄の極意を、とか。
観月さんからの個人的指導、とか。
あり得すぎて怖い。
そう言えば葛城さん、昨日は休みだったし…。
あぅ、また変な想像をしちゃう。この悪い癖。

ないない。
昨日は早瀬さんも観月さんも勤務だったもん。
わたしは思わず葛城さんの顔を見つめてしまう。
…、その表情は、相変わらず穏やかだ。
「…何か顔についていますか?」
わたしはうーうー言いながら、ぶんぶんと頭を振った。
変な想像を読み取られてしまってはたまらない。

感じてしまっていることをわたしの様子を見て知った葛城さん。
革手袋のままだけれど、そっと頭を撫でてくれた。
「本当に、あなたは正直でよい子です」
よしよしという声まで聞こえてきそうだ。とっても嬉しそう。

さっきからずっと防声具姿のわたし…。
何も喋ってはいない、というか喋ることができなかったのですけれど…。
つまりそれは”身体が正直”という意味なのでしょうかッ。
そうですよね…。

わたしはギュッと両太腿に力を入れた。
…実は、上だけじゃなくて下も正直になっていたから。
気づかれていないわけは無いと思うけれど。

わたしは”正直”な”悪い子”だということを…。

「葛城、まだいたのですか。…A01に手こずらされたのですね」
ものすごい大誤解をしながら近づいてくる、眼鏡をかけた刑務官。
わたしの直接の担当ではないけれど、時々こうしてヘルプに入る人。
確か…名前は、矢代さんだったかな。
わたしが今までに関わりのある刑務官の中では、一番小柄な人だ。
「すみません、わたしの不手際です。それではよろしくお願いします」
敬礼をする葛城さん。
このやりとりから、矢代さんが葛城さんの先輩であることが分かる。
見た目はさほど違わない気もするけれど、…きっと若く見られるタイプなんだろう。

それにしても不手際という言葉。
さっきの状況を的確に表しているようで、妙に納得だ。

よろしくお願いされたわたしと、その矢代さんを残して葛城さんはこの場を後にする。
「葛城が不手際?…珍しいこともあるものです」
矢代さんは、そう呟きながら、縛られたわたしの前に立つ。
わたしは正直に言うと、ちょっとこの人が苦手だ。
経験を積んでいる分だけ、葛城さん早瀬さんと比べると、刑務官らしいというか…
その見た目とは裏腹に、鞭の使い方がとても手慣れている。
まだわたしは直接打ち込まれたことがないけれど、リサは一度洗礼を受けたとも。
涙目のリサからその報告を聞いたのは3日ほど前だったかな…。
そのこともあり、矢代さんの腰に結わえ付けられている鞭がどうしても気になる。

「………なるほど」
な、なな、何が「なるほど」なんでしょうかッ。
矢代さんは右手を顎の下に当ててわたしの様子をしげしげと見つめた。
「葛城も、上手くなったみたいですね?A01」
矢代さんは早速革の鞭を手にとって、その先端をわたしの胸元に近づけた。
…まだ固くなったまま。
自分でも分かるほど、ピンと張り詰めている。
こんな状態だなんて…。
弄ってくださいと言っているようなもの…ッ…。
すかさず矢代さんの操る鞭は、そのままわたしの乳首を交互になぞるように這う。

「…ぅうーっ、…うぅーッ…!!」
情けない声しか出すことができない。
「こちらはどうでしょう」
矢代さんは鞭の柄を、わたしの股縄の上に重ねると、力を入れて押してきた。
それによって、ちょうど良い具合のバランスが崩れ、縄が激しく食い込んでくる。
ぐちゅ…。
あ、だめ…。
葛城さんには知られていると思うけれど…、そこは…。
「うぅー。うーッ、…うーッ!!!」
これ以上進入されたら、キケン。本当にキケン。
わたしは頑なに太腿をギュッと締めてそれに抵抗した。

うーとしか言わないわたしの必死の様子からか、矢代さんはその力を緩めてくれる。
「…わかりました。ここら辺にしておきましょう」
心なしか残念な表情。
何が分かったのかは分からない。
でも助かった…。
これで矢代さんにまで絶頂を見られちゃったら、もう後戻りできないような気がしたから。
午前中のあのクスリの影響が怖い。
未だにちょっとした刺激だけでも、猛烈な快感へと変換されちゃう。
とにかくこれ以上他の刑務官の前で”悪い子”を見せるわけにはいかない…。


矢代さんは鞭を再びもとの場所に納めると、右手の人差し指で眼鏡をクイッと押し上げた。
「さぁ、これから緊身衣ですね。こちらに来なさい。着せてあげます」
そういえば、矢代さんに預けられ、よろしくお願いされたままのわたし。
そのまま縄尻をとられ、懲罰室内の更衣所へと連れられた。
意外なことに、そこでは縄よりも先に、防声具が外された。
「…あぅ…」
大量の涎が外された挿入具とともに口から漏れて床を濡らした。
「発声許可。ちょっとお話しましょう。A01番さん」
矢代さんは、床に防声具を投げ捨て、わたしの緊縛を緩め始めた。

「二人の新人はおろか、あの観月さんまでもうならせる少女囚…なんですってね」
矢代さんは、わたしの上半身に掛けられていた縄も、パサリと床に投げ捨てる
「あうぅ、よ、よくわかりませんけれど…なんだか気に入られてはいるみたい…です…」
もちろんこれは今までの体験から。
早瀬さんに至っては直接「気に入った」とまで言われているから嘘ではないだろう。
「そうらしいですね。良いことです」
矢代さんが、何を根拠に良いこととしたのかはわからない。
ただ、悪いことではないような気もするので、ハイとだけ返事をした。

その後矢代さんは無言で股縄を解き、そして緊身衣が床に置かれた。
いつもはここで全身に潤滑ゼリーの塗布処置がなされる。
けれど、今日は革製の緊身衣だ。ラバーではないらしい。

「はい、準備完了。脚から入れて」
矢代さんの命令が下される。やっぱり事務的な口調。
わたしは、久しぶりに着ることとなる革製の緊身衣に脚を通す。
ここに移送されてくるとき以来だ。
その時の記憶がふと蘇る。

自由の剥奪以外にも、自傷行為や外傷からの保護も兼ねると説明を受けた、この緊身衣。
初めて着せられたときのあの強烈な屈辱感と、絶望感は忘れられない。
移送中の車両で、航空機の中で…
分けもわからずいきなり厳しい監視下に置かれ、そして管理プラグの挿入。
少しでも身を動かすと厳粛に下される、強烈な罰。
その時に、着せられていたのがこれだ。
移送開始から到着までの長期間の着用で、相当の汗と体液が染みこんでいたはず。
一旦清浄されたということらしいが、まだ微かに臭いが残っている。
もちろん自分自身のものなには違いないのだろうけれど…。

「早くしなさい、A01番」
矢代さんは腕を組みながら右足で床をコツコツと叩く動作をしている。
「は、はい…」
わたしはウッと息を止め、その緊身衣を手に取った。
ギュム、という革の軋み音。
まずは両脚をその中に押し込むようにして挿し入れる。
爪先までぴっちりと覆われるのは、ラバー製の緊身衣と同様。
通気性の無さと夏場の高い気温とが相まって、とにかく暑くて蒸れる。
それはもちろん上半身も同じこと。
手袋が一体となった構造のため、首から下は全て革に覆われることになる。
その不快感は相当に高い。

せっかくキレイになったはずだけれど…。
もう汗でビショビショだ…。
…いや、汗だけではないような気もするけれど。

じー…。
矢代さんが背後に回り、背中の拘束ファスナーが引き上げられた。
これで、自分で脱ぐことは不可能。
懲罰終了まで、わたしの身体はこの中で密閉状態。
革人形にでもなったかのような気分になる。

「後ろに手を組んでください」
矢代さんは鞭の柄でわたしの腕をトントンと叩く。
最終確認を受けるためだ。

じー…。
股間、乳首。それぞれに設けられた、開口部。
それぞれの部分が、矢代さんによって開らかれる。
「肛膣は済んでいますよね?」
矢代さんが、わたしの裂け目にそっと革手袋の手を這わせてきた。
微妙なところでの”寸止め”だ。
「は、はい…。ここへの移送前…、緊縛の前に検査を受けていますッ…!!」
わたしは目を閉じ、叫ぶように答えた。

「そうですよね。受け入れ準備も整っているようです。私もあなたの肛膣検査を、
 一度この手で試してみたいものですが…」
冷静な声でものすごいことを口走る矢代さん。
…こういう場合はどう答えたらよいのだろう。
お話ししましょうと言われているだけに、無言もままというのもやたらと気まずい。
かといって、わたしまでいつもの癖が出てしまわないとも限らない…。
「は…はい…機会がありましたら…ぜひ…お願いします…」
これで良いのかちょっと自身がないが、とりあえず無難と思われる返答をする。
今まで基本的に担当刑務官以外には、肛膣検査をされたことはなかったから。

だけど矢代さんは、軽くクスリと笑って言った。
「ええ。そうですね。わたしは一度した約束は絶対に忘れないのでお楽しみに」
…きっとどう答えようと、矢代さんはこの方向に持って行きたかったんだろう。
強制的にフラグを立てさせられた。
矢代さんの検査はあの二人以上に入念でねちっこいに違いない…。
約束した覚えはないのだけれど、これは必ず近いうちに果たされてしまうだろうな…。
はぅ…。

「では、挿れます」
矢代さんは、静かに潤滑剤を塗り込んだ管理プラグを挿し入れてきた。
もちろんわたしの”受け入れ態勢”が万全だったこともあり、比較的スムーズに完了する。
とはいえ、やっぱりこの瞬間は屈辱だし、その異物感はやっぱりキツい。
その日の調子にもよるけれど…入るときにはスムーズでも”収まり”の良くない時もある。
…くうぅ、今回はちょっと…当たり具合が…。
やっぱり自分が慣れてない人からということもあるのかもしれない。
微かに表情を歪めたわたし。
それを見た矢代さんが、潤滑剤に濡れていない左手で、頬をそっとさすってくれた。

「あなたたちは毎日、こんなプラグを挿れられて…。罰とはいえ、辛いですよね」
あぅあぅ…。
たった今、わたしにプラグを突っ込んだのは、矢代さん。あなたです…。
どうして、そこで急接近なのでしょうか!
屈辱的な仕打ちの直後に、こういった優しげな言葉。
幾度となく繰り返されてきたけれど…。必要以上に気持ちが高まってしまう。
思えば、この手で葛城さんにも早瀬さんにもいいように手懐けられちゃったんだっけ…。
矢代さんは、その攻略法をどこから入手したんだろう…。

そんなわたしの馬鹿な妄想をよそに、矢代さんはプラグの点検を始める。
今回は屋外なので、移送時と同じように腰の固定ベルトに電源ユニットが取り付けられた。

ピピッ
接続完了の音が小さく響く。
…来る。
わたしは奥歯を噛みしめ、来たる衝撃に備える。
膣具と肛門具が同時に作動し、最大振動まで到達する。

「…ぁはぁぁあぁッ…!!」
わたしは後ろ手に回していた両手を思わず大きく振り回してしまう。
心の準備ができていてもコレだ…。
矢代さんはその様子を冷静に見つめていた。
ちょっと覚悟はしていたが、お咎めはないようだ。
プラグの動きが止まり、わたしが乱れた呼吸を整えていると、再び頬に手が伸びる。

「…はい、正常に接続完了。少し楽にして良いです」
その手を動かしながら、矢代さんは言う。
ひんやりとした手袋の感触。
でも、やっぱりこうされることで少しだけ気持ちが落ち着くのも事実だ。
「はぁぅ…あ、ありがとうございます…」
わたしは両腕を下ろし、矢代さんに礼を述べる。
矢代さんは軽く微笑んだ後、すぐにもとの厳しい表情に戻った。
「さぁ、戒具はまだ残っていますので急ぎましょう」

その後保護ブーツを履かされ、両手足には屋外用の重量のある鉄枷が施される。

「さて…、久しぶりにコレをつけてもらいましょうか?」
矢代さんが手にしていたのは、識別票。
それも移送時に乳首に填め込まれた器具と鎖で結わえ付けられていたもの。
今回は丁寧に囚人番号と4等級囚という文字が大きく印刷されていた。
矢代さんに露出させられたわたしの乳首。
それを一回、強く弾かれた。
「あら?もうこの段階でこんなに…。そうそう、葛城にやってもらっていたのでよすね」
ピンピンと弾きながら、矢代さんは少し不満そうな声を漏らしている。
はぁうぅ…。
両手足に鉄枷姿のわたしは、もう為されるがまま。

それに…、あれからかなり時間が経っているのに…。
今のこの状態を作り出したのは、間違いなく矢代さんなんだけれど…。
絶対わたしと葛城さんとのやりとりを知っている上での言葉だ。
どうしてここのお姉様達は、こうもイジワルなのだろう。
ますます刑務官の研修内容が気にかかる。
いろいろなタイプの苛め方をする刑務官。
その持ち合わせた特性に合わせて、教育されるのかな…。
わたしの率直な感想だと、こうだ。

早瀬さんはいたずらっ子風に。
葛城さんはいじめっ子風に。
矢代さんは学級委員長風に。

うぅ、改めて考えると、わたしは大変な人たちに囲まれているんですね…。

「A01、識別票つけますよ。良いですか」
矢代さんは手にした革鞭の柄で、トントンとわたしの胸をつついた。
ふと気を取り戻したわたしの目の前で、その装具が揺れる。
良いですかと聞かれても、嫌ですとは答えられないこの立場。
わたしは黙って頷くしかなかった。

囚人識別票。
簡単に説明すると、囚人番号と等級処遇が記されたここでの”名札”がこれ。
これから屋外に出され、他の等級の囚人と混じって”運動”をさせられるそうだ。
そのために必要な装具という説明だった。
もちろん装着されるのは、わたしたち4等級囚のみ。
これも矢代さんから説明された。
…それは仕方ない。
処遇の差ということで納得がいく。

…それは仕方ない。
処遇の差ということで納得がいく。
だけど問題は、その取りつける場所と方法。
…。
わたしはまだ良いかもしれないけれど…。
いや、良いというのは、取りつけやすい、という意味で…。

リサにとっては、これだけでもかなりの責め苦になりそうだ。
ぁぁ、かわいそうに。
彼女の涙を浮かべた表情が思い浮かんでしまう。

「葛城のおかげで大きくなっているので、簡単につけられますね」
矢代さんはそう言いながら、わたしの左右の乳首にクリップ状の留め具を挟み込む。
どうも「葛城の」という部分の語気が強く感じられた。
もう許してください…。
あぅ…。




矢代さんが留め具の小さな螺旋を回す。
その狭窄力が”丁度良く”調節された。
「痛みはどうです」
緊身衣から顔を覗かせている、わたしのピンク色をした乳首。
それに留め具を取りつけ終えた矢代さんは、またそこを軽く弾きながら聞いてくる。

ちょッ…。
矢代さんって、結構ここを弄るのが好きなのかも…。
葛城さんと良い勝負…。
「ぅ…はい…大丈夫です」
うぅ、われながら情けない声…。
それも、切なくなるようなじんわりとした刺激が、徐々に襲いかかってくるからだ。
ただこの状態では、まだ強い痛みは感じていなかった。
だからこう答えるほかない、と思う。
けれどわたしの経験上、鎖と識別票がつけられるとその重みが刺激となる。
それを理解した上での大丈夫という言葉。
言ってから少しだけ後悔した。

「さ、これで完了です。激しく動くと取れちゃいますので注意しなさい」
ジャラリ…。
鎖が留め具に結わえ付けられ、識別票がそこから吊り下げられた。
うぅ…。
…まさに恥辱の極み。
名札を胸に…、とだけ聞くとごく普通のことかもしれないけれど、
今のわたしは、文字通り本当に”胸の先端”に取りつけられている。
こんなモノをつけられていないと、外に出ることすら許されない。
情けない気持ちでいっぱいだ。

「やっぱり恥ずかしいですか」
うなだれ、唇を噛むわたしに追い打ちを掛ける矢代さんの声。
しかも真っ直ぐに見つめながら言う。
「はい…、恥ずかしい…です。」
…当たり前ですッ。
聞かなくてもわかりそうなところを、あえて聞く矢代さん。
ここら辺の言葉での責め方は誰に似ているんだろう…。
というか、誰に仕込まれたのだろう…。

もっともここに移送されてきてからは、屈辱の連続だった。
毎日の懲罰には、確かにもう慣れてはきていると思う。
葛城さんや早瀬さんには、激しく乱れた姿までもバッチリと見られてしまっているし…。
それだって、やっぱり恥ずかしいことには変わりない。
だけど、これからこんな姿で外に連れ出されてしまう。
つまり…
更に多くの人の目に、わたしの情けない姿が晒され続けるということ。
昨日の入浴時はほんの一瞬だったけれど、今回は午後の運動時間いっぱい…。
これは初めての経験。
見られるのは同じ立場の囚人なんだろうけれど、やっぱりとてつもない辱めだ。

「規則ですので仕方ありません。あなた方4等級囚は、特にこういった辱めを受ける
 場面が多いと思うのですが…。耐えるしかありませんね」
これは正論。
わたしだってそんなことはわかっているけれど…。
改めてそう言われてしまうと、今の自分の置かれた立場がいかにとんでもない状況なのか
実感せざるを得ない。
それもまた、とっても悔しくて切なく思う。

「さ、一度檻に戻りましょう。A02も緊身衣に着替えたら…一緒に外へ行きましょうね」
矢代さんが優しく声を掛けつつ、手枷の鎖を厳しく引っ張った。
保護ブーツを履かされた脚には、鉄の枷。
よろめきつつ歩きながら、わたしは仮檻の中に戻る。
そして再びベンチに座らされた。
管理プラグはバッテリー駆動のために、まだその動きは少ない。
とはいえ、膣プラグは小刻みに振動し続けている。
「噂のあなたとお話ができて良かったです。でもそれもここまで。…はい、口開けて」
矢代さんはわたしに再び防声具を噛ませた。
話ができて良かった、だって。
しかも噂の…って。
いったいわたしはここの刑務官たちの間でどんな噂に…。
うぅ…変なあだ名も付けられちゃっているかもしれない…。

「発声禁止。もう少し大人しく待っていなさい」
そう言うと、矢代さんは檻の扉を閉じ、再び懲罰室の中央へと戻っていく。
それと同時に葛城さんがリサを連れてきた。
もちろんリサは緊縛姿。
今日の葛城さんの縄を、彼女はどう感じているのだろう。

…そんなリサと目が合う。
わたしの素敵な”識別票付き緊身衣姿”を目撃したリサは、早速涙目になっている。
そりゃそうだ。
今から自分も同じ姿にされるのだから。

そんなリサは後ろ手に縛られたまま、何かを必死にアピールしてきた。
おそらくリサも発声禁止中。
こちらを見ながら、口をぱくぱくとさせている。
…きっとわたしが防声具を嵌められていることについてなんだろう。
これじゃあ、いつもの日課となっている”お話”ができないものね…。
わたしはリサの方を向いてゆっくりと首を横に振る。
ゴメン、ちょっと今の段階では無理。
残念そうにうなだれたリサは、そのまま葛城さんに縄を引かれて連れられていった。

リサは檻の中に入れられることなく、そのまま葛城さんとともに更衣所へ入る。
そして、なぜかそれに一緒について行く矢代さん。
あの…わたしの見張りはいなくても大丈夫なのでしょうか…。
二人目の”噂の囚人”の様子でも気になるのかもしれない。


リサの”お着替え”が終わったら…。外での楽しい運動の時間…か…。

奥で「はぅぅ~」とかいう、か細い叫び声が聞こえてきた。
なんて可哀想なリサ。
せめて、もうちょっと乳首が大きかったら楽だった…かもね…。
あぅあぅ。

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