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厳重拘禁囚 鮎川壬姫21 4等級棟安息日 早瀬X鮎川編

21

1週間に1度の安息日。
わたしたち厳重拘禁囚にとって、唯一計画的な懲罰を免除される特別な日。
独房内には日付も時刻も知り得る術はないから、すっかり感覚が麻痺しているけれど、
おそらく今日は、世間でいう日曜とされる日なのだろう。

前回の初めての安息日は、4等級囚としての処遇が始まって3日目だった。
身体が環境の激変について行けずに体調を崩してしまい、結局その日は伏臥拘禁を
命じられてしまうという、実にもったいない過ごし方をしてしまった。
だから今日が、事実上初めての安息日。

実はわたし自身、あまりこの日の流れというのはわかっていない。
もちろんわたしたちに許されることはきわめて限られているだろう。
過剰な期待はしない方が良いとは思うけど…。
だけど、連日の厳しい責め苦からのひとときの解放は、それだけで十分に有り難い。

わたしはゆっくりと身体を起こした。
起床を促すけたたましいベルがそれと同時に鳴り響く。
この音はいつも通り何も変わらない。
タイミングの良さに思わず苦笑した。

第1姿勢をとらなくちゃ。
その前に、不自由な手枷のまま、薄っぺらい上掛けを寝台の横の指定場所に丁寧に畳む。
実はこのあたりのチェックも厳しい。
特に葛城さんの場合、折り目が少しでもずれていたら、即やり直しを命じられる。
手枷は胴部に短い鎖で繋がれているので、こういう何でもない作業も大変な苦労だ。
そんな状態で精一杯頑張るのだけれど、実はまだ一発合格は一昨日の1回だけ。
リサは不器用だから、きっと朝から涙目なんだろうなと想像する。

今日の朝巡回は、今までのローテーションからするとまず葛城さんに間違いない。
もう一度チェックする。
…うん、きっと完璧。
寸分の狂いもない美しい折りたたみ方だ。
文句のつけようもない…よね?

わたしは寝台の端に軽く腰掛けて、布靴を履き、両脚を広げる。
開脚角度90度以上が必須。
両手を太腿の上に置き掌を開いて指先まで伸ばす。
手錠と足枷の鎖は、たるみや曲がりのないようにピンと張る。
拘帯はスカートで隠れないように。
視線はまっすぐ前を見て、背筋をこれでもかと伸ばす。



この一連の流れは、もうすっかりと身についてしまっている。
普通の生活ではまず行わない動作の数々。
だけど今は、完璧な第1姿勢を取るのに5秒もあれば事足りる。
もちろん大きく乱れていれば規律違反と見なされてしまう。
状況にもよるけれど、その場合は鞭打ちだ。
今まで、一度だけ早瀬さんから受けたことがあるから知っている。

確かあのときは懲罰衣を着ていたので、即座に食らってしまったっけ…。
そういえば、今のような就寝衣の場合はどうなんだろう。
…別に試してみるつもりはないけれど。

わたしが素直にこの姿勢を取る理由は、そういったペナルティが怖いという
ことだけではないような気がする。

ここに来る前は、こういう面倒な決まり事に関して反発を繰り返していた。
汚いものでも扱うかのような手つきの刑務官達。
繰り返される罵倒。
冷たい蔑みの視線。
それがとてつもなくイヤだったから。

あのときのわたしの心は、荒み切っていたと思う。

でも葛城さんや早瀬さんは違う。
二人ともとても厳しい一面があるけれど、わたしのことをきちんと一人の人間として
接してくれている。
うまく言えないけれど、なんていうのだろう。愛っていうのかな、そういうのを感じる。
わッ、恥ずかしい。
でもそれって本当だ。

わたしは厳重拘禁囚だし、本来ならば前よりも更に酷い扱いを受けるものだとずっと
思っていた。
…いや、扱いというか処遇については、比較にならないほどホントに酷いんだけれど…
でも不思議とそれを自然に受け入れることができてしまう。
これを、飼い慣らされていくようだと思うと不愉快なのかもしれない。
だけれど、それも感じない。

早瀬さんたちは、わたしの更正を、刑期の満了を本当に心から願っていてくれている、
そう…。そういう気持ちを強く感じるんだ。
だからわたしも自然と素直になれる。
赦される日まで、例えどんな辛い懲罰でも、それに耐えてみせる。
その姿勢を見せることが、今のわたしにできるただ一つのことなんだ…って。
そう思えてくるんだ。

その気持ちを、昨日は思い切って観月さんにも伝えてみた。
リサと仮檻の中でこっそり相談していた計画。
ちょっと芝居がかっていたかもしれないけれど、あれは紛れもないわたしたちの真意。
あの後すぐに集中懲罰室から連れ出されたので、その後についてはわからない。
もちろん、それによって観月さんの懲罰が穏やかになるかもなんて、そんな期待もしない。
でも、言ってよかったと思っている。

独房に戻される前のシャワー室で、早瀬さんに褒められたからだ。
「きっとあの気持ちは伝わったと思う」って。
うん、これからも頑張ろう。
辛いけれど、これはわたしが再び自由を得るために通らなければならない道なんだ。

第1姿勢のチェックが終わる。
予想に反して、今日は早瀬さんだった。
完璧な毛布の畳み方。
葛城さんからの一発合格をもらう、という今朝のささやかな目標は達成できなかった。
「ミキさんって、いっつもピシっと畳めていますね。エライエライ」
冗談っぽく早瀬さんがわたしの頭を撫でる。

そしてその手がピタリと止まる。
「…葛城が来るって思ってたでしょ」
…その通りです。
なんで不規則なローテーションになるんでしょうか。
「今日は葛城は休み。まぁ、あなた達と同じ安息日ってところですね」
わたしが何も言わずとも、会話のようなものが成立してしまうのがすごい。
この鋭さは一種の才能なんだろうか。
それとも刑務官として自然に身についた技術なんだろうか…。

「はい、発声許可。今日は安息日ですから肛膣検査なしってことで、これで終了」
「え?そうなんですか?」
「もちろん、希望があればしてあげても良いわ。私は結構得意だから」
ッ、…遠慮、します。
そうか、今日は管理プラグの挿入もない。
だから肛膣検査も必要ないんだ。

「と、得意なんですね…。たしかに最近ずいぶん丁寧にしてもらえてるって…」
ああ馬鹿!
いくら発声許可されたからってこんなこと言っちゃうなんて。
馬鹿馬鹿!
わたしの馬鹿!

「あら、してもらえる…なんて言われちゃいましたよ。びっくり」
早瀬さんはクスクス笑う。

やっぱり安息日。
こういう少しくだけた会話というのは久しぶりだ。
それにいつものような厳しい表情とは、少しだけ違って見える。
……なんて暢気なことを考えている場合じゃない。
わたしは、なにかとんでもない発言をしてしまったのではないだろうか。
「ちなみにリサさんは希望しましたヨ」

ちょ…
動揺に追い打ちを掛けるような早瀬さんの言葉。
思わず姿勢が乱れ、手足の鎖が派手に音を立てる。
「それって、本当なんですか…」
リサ…
あなたはずっと理解不能と思っていたけれど、
とうとう…??

「ウソよ」
…ぇ。
そ、そうですか。
早瀬さんって安息日にはこういうキャラになるのですか。
「同じことをリサさんに言ったら、『はぅ…やっぱりお姉ちゃんってスゴイですぅ…』
って感心していたわ。深いわね…」
早瀬さんは顎に手を当てて深く頷きを繰り返した。
うぅぅ、なんだか朝から完全に遊ばれている。

っていうか、とんでもないことをリサに吹き込まないでください。
ちゃんとウソだって否定してもらえたんだろうか…。
これはこれで、懲罰とは別の意味で辛い…かも…。

「それで、本当はどうなんですか?」
…。
いや、確かに、早瀬さんは自負するだけのことはあって、上手い。

現に毎日のプラグ挿入前の検査は、その後の苦痛を前にした唯一の安らぎ。
単純に気持ちいいんだ。
ホント、これは嘘偽りない正直な気持ち。
当たり前の話だけれど、ここでは自慰行為などもってのほか。
だから…その…
…どうしよう。
…どうなっちゃっているんだろう、わたし…。

「ぁ、ぁの…」
私は早瀬さんの顔を見上げる。
腰に手を当てたまま、早瀬さんは私を”穏やかな”表情で見下ろしている。
「いいですよ、どうぞ。」
「…ぅ、…、こ、肛膣検査…ね、願います…」
言ってしまった。
あぁ、言ってしまった。
これはきっと本心じゃないんです、悪いのは早瀬さんなのです。

「そう。やっぱりミキさんはいい子ね。拘帯を外してあげるから、すぐ第2姿勢とって」
…こういうのはいい子とはいわないと思います。
でも、この後のことを期待しちゃっているわたし…
馬鹿馬鹿!!
これじゃ、リサ以上のトンデモ少女囚じゃない…うぅぅ…ッ
「…やっぱり準備できているみたいじゃないですか。エライ、エライ」

早瀬さんがわたしの股を軽くなぞった。
…いうまでもなく、しっかりともう濡れてきている。確かに準備万端…かな…。
普段なら全裸で受けるはずの肛膣検査。
今回はボディスーツのクロッチ部分を外され、ショーツを足首まで下ろされただけの状態。
正式な第2姿勢は壁に手をつけないといけないのだけれど、今は手錠が邪魔をしている。

「あの…」
「外して欲しい?しっかりと壁に手をつかないとバランスが崩れちゃうかもね」
早瀬さんが一本の鍵をくるくると指先で回す。
「は、はい…手錠は外して欲しいです」
わたしは素直にお願いした。

「ダメです」
きっぱりと即答。
きっとそのセリフが言いたかったに違いない。
「そこに印があるでしょ。手錠のままの場合はここ。なんとかなるはずです」
安息日というのに、朝から早瀬さんはいつも以上に絶好調。
そしていつも以上に情けない格好でオシリを突き出すわたし。
自分から検査願いをしてしまったから、どうしようもないんだけれど…。

「はい、じゃぁ検査しますね。口開けててください」
とっても嬉しそうな早瀬さんの声。
…うぅ、実はわたしもちょっとだけ…嬉しいかもしれない。
本当に、検査とは思えないほど、早瀬さんは上手だから…。

くちゅ…
くちゅ…
くちゅ…

「ミキさん、どう?」
どう、って…こんなことを検査中に聞いてくるのも初めて。
これは安息日だけの特別イベントなんでしょうか。
はっきり言って、気持ち良いとしかいいようがない。
この場合、正直に伝えてもいいのかな…。
「はぁぅ…だぃじょうぶ…です…」
とりあえず、曖昧な返事に留める。

「せっかく発声許可してあげているんだから、もっと他に言うことはないの?」

ふあぁ…ッ、完全に遊ばれちゃっているよ…


くちゅッ… きゅ。
くちゅッ… きゅぅぅ。

早瀬さんの右手中指が、更に複雑な動きを始める。
もうこれは検査などではありません。
早瀬さんの手を借りた、紛れもない、自慰。

とても厳しいここでの拘禁生活では、自らの意に反した絶頂は繰り返されるけれど、
今のように、望んで達することなんてありえない。
早瀬さんはそれを知っているんだ。
だから、わたしにあえてそんなことを…。

はぁぁ…
はぁぁぁぁぁッ!!!

だめ。
どうしようもなく気持ちがいい。
キカイでされるのと、こうして人の手でされるのは、全く違う。
だめ、だめ。
早瀬さん、…だ、め…。

「今日は特別な日だから、いいんですよ。ミキさん」
お得意の耳元での囁き。
もう、ホントにだめ。これってトドメだ。

ぐちゅ。
ぐちゅ。

ぐちゅ。ぐちゅ。
ぐちゅ。ぐちゅ。

首筋から背中にかけて、幾筋もの快感の激流が突き抜ける。
全身の強張った筋肉が、ゆっくりと弛緩していく。
膝がカクカクと笑い出し、繋がれたままの両手まで細かに震えだした。
開かれた口の奥からは、自分のものとは思えないほどの艶めかしい呻き声。
灰色だった視界には細かな発光体が舞い始め、その数が爆発的に増加していった。
あぁ、来ちゃう。
来ちゃいます…ッ…!!

「はぁッ。う………いっひぁぁぁぁあぁああああああああッ!!!」







とてつもなく長くて、短い一瞬が弾け飛んだ。

「はい、今日も異常なし」
肩で息をするわたしをしばらく眺めていた早瀬さんが、しれっと言う。
いえ、今日はわたしそのものが異常アリです…。
そして早瀬さんも更に異常ですッ…。

何という記念すべき安息日のスタートなんだろう。
…だけど、ちょっと、こういうのもいいかも…。
あわわわわ。
ぅぅ、なんということだろう。
…わたしの、馬鹿…。

「それで」
何事もなかったかのように、白い布でわたしの股を清拭をしながら早瀬さんが続けた。
「あなたにとっては初めての安息日ですから、ちょっと説明しますね」
「は…はい…」
まだ少し呼吸が乱れている。
落ち着けよう大きな息をする。
腰に巻かれているベルトがグッと食い込んできた。


あぁ、そうだった。
戒具がつけられたままだったんだ。
それすらも忘れちゃうほどだったのか…。
力がかなり掛かったのか、手錠が食い込んだ手首にはうっすらと赤い痕がついている。

わたしは一度身体を捩り、頭を振り、早瀬さんの説明に耳を傾けた。
今は冷静にそれを聞けるかどうか、ちょっと自信はないけれど…。

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