2ntブログ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

-件のトラックバック

トラックバックURL
http://syuujinhuku.blog.2nt.com/tb.php/51-631c18a1
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

厳重拘禁囚 鮎川壬姫30 4等級棟 葛城刑務官管理事務所編

30

ミキの監房の鉄扉を閉める。
とても重く、そして冷たい金属の軋みが、12階の回廊に響き渡った。
これで監房内は完全な閉鎖空間となる。
ミキは、その奥のさらに閉ざされた鉄檻の中に、一人。
外の世界から幾重にも隔てられ、恐ろしい刑架にかけられ、責め具を装着されて…。
恥辱的な懲罰衣姿で罰せられる、少女囚ミキ。
…そして私はその管理者。
内部音声を伝える小さなスピーカーからは、早くも断続的な喘ぎが漏れてくる。
…やはりこのときばかりは、どうしても胸が痛む。

しかも今回は、追加懲罰として設定した管理プラグの動作が含まれている。
呼吸制御装置の装着も。
この2つによって、更に激しく耐え難い責め苦となっているのだろう。
その喘ぎも、いつもとは違った声色になっていることから容易に想像がつく。
もちろん、彼女はこうして罰せられ続けることを義務づけられた囚人なのだけれど、
その苦しみに溢れた、マスク越しの哀しげな呻きを耳にすると…。

…。

あぁだめ!
同情してはいけない。
彼女は厳重拘禁囚なんだから!
そして私は刑務官。
そんなこと分かってる。
分かってるから。
…。

まだまだ甘いな…。私も。

…いや、二人ともそれは十分もう分かっているはず。
そう信じたい。
一日も早く、こんな苦しみから解き放ってあげたいと、私も思っている。
そう思いながらも、確実に”作業”をこなさなければならないという矛盾。
これがやっぱり一番辛い。

まぁ、どこかに私情を挟みまくりの刑務官もいるけれど。
このままだといつか観月さんから、アツい指導が入ると思うな。

どんどんやっちゃってください。

…。
私は独房内の情報を表示するパネルを目視する。

 【囚人名】鮎川壬姫(4等級) 
 【囚人番号】A01    
 【開始時刻】07:19   
 【終了時刻】09:45
 【種別】B懲罰・通算012回目  執行中 
 【執行責任者】 葛城沙由梨

”執行中”の表示が、素早く点滅を繰り返している。
画面下部の矢印に触れ、次の画面を表示させた。

【体温】36.9℃(直腸内)
 【脈拍】平均77 
 【膣圧】やや高 
 
 【肛具動作状況】 振動/高
【膣具動作状況】 空圧速度/中 振動/高 回転/不定期
 【呼吸制御装置】 接続中/高濃度混合
【自動打擲装置】 接続中/連動作動設定  回数0000
 【胸部狭窄装置】 作動中/
 【囚人動静状況】 -

脈拍数が高い。
やはりあの呼吸制御装置の、混合気体の影響だろう。
表向きには、”気分を落ち着かせ、懲罰への恐怖を緩和する効果”があるとされている。
だけど実際は…。
見ての通りだ。

【囚人動静状況】の項目が、規律違反確認と表示され警報が鳴った
断続的にスピーカーからは、ミキの、フゥ…フゥ…といった痛々しい喘ぎが流れてくる。
同時に身体を打ち据える自動鞭の乾いた音。

『うううッ…!!!うぅ……ッ!!』
装具で塞がれたミキの口。
そこから漏れるのはあまりにも哀れな声。
まだ懲罰開始の直後。時間は相当残っている。
…可哀想なミキ。
私には、ただ耐えてと心の中で思うことしかできないけれど…。
ごめんなさい…。

…。
…。
…。

あ、ちなみに早瀬のせいだから。これ。

私は8階にある管理事務所に戻った。
壁一面に映し出された、懲罰執行中の少女囚たちの姿が目に入る。

歯を食いしばり、必死に耐えようとする者。
固く閉じた目から、はらはらと涙を流す者。
鎖に身を委ね、諦めたような穏やかな表情で静かに罰せられている者。
その姿はさまざまだ。
独房内の音声は、どれかひとつを指定してモニタリングすることになっている。
現在は、A懲罰を執行されている10階の3等級囚の監房が指定されていた。
画面上の”音声指定”という文字がその目印。

「お疲れ様です…、4等級囚、懲罰開始しました。2名中1名追加懲罰該当です」
監視業務に当たっていた先輩の矢代さんに報告をした。

『あぁぁぁぁ……あぁぁぁぁぁッ …!』

今も悲しげな喘ぎ声を発しながら罰せられている、8階の少女囚。
矢代さんはその担当者。
「了解、これで全員開始ですね」
先輩たちは私たちよりも多くの囚人を担当しているので、相当な激務なのだろう。
矢代さんはかけていた眼鏡をいったん外し、長い指で軽く目をこすった。
グッと背伸びをして肩を解しつつ、私と向かい合う。
それでも、疲れは見えるもののその表情は緩めない。
たしか矢代さんは夜勤明け…。今回のシフトもかなりキツイはず。
そのプロ意識に素直に頭が下がる。

特に3等級囚担当は、対象の囚人数が一番多く、その分巡回や点検も頻繁に行っている。
私たちもかり出される場合があるけれど、基本は3等級担当が責任を持つ。
まずはじっくりとあの子たちで基礎技術を身につけて…
これは矢代さんからの助言だ。

「それでは、あとお願い」
私はいそいそと席を立った矢代さんと入れ替わりに、その映像の前に設置された席に着く。この部屋にいるのは、私と数名の刑務官。
8階以上の上層階担当者で構成されたメンバーだ。

私たちのここでの主な業務は、モニターでの監視と囚人たちの状況把握。
時間交代制となっていて、順番に監房フロアの巡視も行っている。
「葛城さんがお休みして、今日はじっくりとあの2人と触れ合えるから、美味しいですね」
そう言い残し矢代さんは定時巡回に向かった。
「え、あ、は…はい…」
まずい、ちょっと顔に出てしまったかもしれない。
部屋に残り、書類を整理していたもう一人の先輩が、プッと吹き出す。

あれこれの説明は省くけれど…
いろいろとあったおかげであの2人は、ある意味ここでの有名人だ。
もちろんその担当者である私たちも。
いつの間にかその話は知れ渡り、すっかり彼女達は新人刑務官を萌えさせる強者扱い。

中でも観月さんをたじろがせた先日の武勇伝は、かなりの話題となっていた。
しかも昨日の安息日には、なんと入浴後の処置を観月さん本人が行ったらしい。
メロンがどうとか早瀬は言っていたけれど、なんだか他にもありそうだ。
やれやれ…。

早瀬は私に代わり今日は休みだ。
彼女の机の上は意外なほどきれいに整頓されていた。
しかも手の込んだ折り紙の作品がいくつも並べられている。
手先の器用な早瀬らしい。
だがよく見ると、その隣にはロープで緊縛された小さなクマもさりげなく飾られていた。
…さすがにあの状態ではリラックスできないだろう。

そんな気の毒なクマさんを尻目に、私は再び正面のモニター群に向かい合う。
”4等級囚”という表示が赤く点滅している二つの画面。
その中にリサとミキ、二人の少女囚がいる。
A懲罰を執行中のリサは、正面からの画像だった。
鉄枷のつけられた鎖で吊下げられた、細い両腕。
動かしてはなるまいと、必死に踏ん張利続ける、枷に繋がれた両足。
黒くピッタリと身体を覆う上下の懲罰衣と、きつく締め上げる革のハーネス。
そして深々と突き刺さる管理プラグ。
小さな身体を捩らせ、まだ発達しきれていない胸を揺らしながら苦しみに耐えている。
今は懲罰衣に全身を覆われているけれど、その肌も、少女らしく白くて柔らかだ。
それでも戒具は彼女を厳しく拘束し、上衣から絞り出された乳首は、責め具によって
弄ばれ続けている。

リサ…。今朝はごめんなさい。
だけど…。
あなたがはっきり「早瀬さんは上手で気持ちよかったです」なんて言うものだから。
つい悔しくって、いつもより時間をかけて検査をしてしまった。
指の動かし方も工夫した。
潤滑剤も多めに使った。
リサは泣きながら許しを請うていたけれど、結局達しちゃうまで止めなかった。
ちょっとやりすぎちゃったかな…。

でも早瀬に負けるのは悔しい。
そしてリサの早瀬を見る目つき、これにもなぜか嫉妬してしまう。

そういえば早瀬なんて、4等級囚の担当になった直後は、毎日のように泣いていた。
あの子たちが気の毒だ、可哀想って。
神妙な表情で思い悩んでいたし、実際に相談も受けた。
それが今では、何が吹っ切れたのか判らないけれど、とにかく調子がよい。
ことあるごとに彼女の口から出る”ポイント”とか”好感度”とか訳の分からないセリフ。
明日、そこら辺を突っ込んで聞かないと…。
…一体早瀬は何を攻略しているのだろう。

私は音声モニターをリサの監房に切り替える。
『は…はぅ…。…はぁぅ……お、お姉ちゃん…。うぅ…』
相変わらずの声。
そして定期的に呼ぶ、”お姉ちゃん”
これはもちろんミキのことだ。
こうしてリサは、どうにか心の安定を図っているのだろう。

続いてそのお姉ちゃん、ミキの様子。
斜め上からの画像だ。
呼吸制御の追加懲罰を与えられているのは、今日は彼女だけ。
マスクに覆われたその表情は分からない。
責め続けられている全身が、時折痙攣するように撥ねる。
自動打擲装置の鞭も頻繁に振り下ろされているようだ。
音声も切り替える。

『う………ッ、あ…ぅ……ン…ン…』
管理プラグと、乳首責め具の作動音に混じって微かに聞こえるミキの喘ぎ。
その声は弱々しく、そして微妙に艶めかしい。

あれから、ミキは何度果てたのだろう。
私は詳細表示に切り替えた。

【自動打擲装置】 接続中/連動作動設定  回数0023





ちょ……、ミキさん、イキ過ぎ…。

0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://syuujinhuku.blog.2nt.com/tb.php/51-631c18a1
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

周栗移夢

Author:周栗移夢
緊縛・拘束・縄・枷・轡にピンときましたら
閲覧してくださいな

最新記事

最新トラックバック

FC2カウンター

FC2カウンター(オンライン)

現在の閲覧者数:

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード