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厳重拘禁囚 鮎川壬姫31 4等級棟 午後の懲罰変更準備編

31

大変な目にあった。
あの呼吸制御装置…。
そこから吸い込む空気には、絶対いけないクスリが混ぜられているッ…。
葛城さんの言っている意味が分かったよ…。
これは言葉でなんか説明できない。
身体が熱くなり頭がぼうっとなり、とにかく、その……ぃ…き…たくてたまらなくなる。
あぁぁ!
もう…。
懲罰でこんなになっちゃうなんて、わたしって最低…。

ようやく頭の中がすっきりしてきたというものの、まだ半日が終わった段階だ。
昼の休息を挟み、これから午後の懲罰も待っている…。
正直、こんな風になっちゃって、リサに合わせる顔がない。
きっと何も知らないリサは、お姉ちゃん、頑張ったんだね!って
無邪気に言ってくるに違いない…。
ゴメン、ほんとに…。
お姉ちゃん、ちょっと気持ちが良くなりすぎて…
これが懲罰だってことも、忘れていたかもしれない…。
ホント、悪い子だよね…。うぅ…。

「自己嫌悪もほどほどに。大丈夫、あなたは良く耐えましたよ…」
葛城さんがそう言いながら独房内に入ってきた。
午前中の2回目、A懲罰を終えたばかりのわたしの枷を外し、
ゆっくりと檻の外に連れ出してくれる。
発声も許可された。
「でも…あんな風になっちゃうなんて…」
さっそくわたしは、リサばりの涙目で葛城さんに訴える。
これは懲罰。
苦しみに耐えなければ、罪を許してはもらえない。
…いや、もちろん刑期というものがあるのだろうけれど…
これはリサと誓った約束だったから。
苦しみを共有し、二人でこの状況に打ち勝とうって。
それなのに…。
わたしだけ…。
本当に情けなさでいっぱいの気分だった。

「あの状況では仕方ないですね。文句は後で早瀬にでも…」
葛城さんは私の肩を叩きながら慰めてくれた。
うぅ…確かに…昨日は早瀬さんにハメられてしまったような…
おまけに、葛城さんはずっと朝からさりげなく早瀬さんをチクチク攻撃している雰囲気。
「まぁ、今日は彼女は楽しい休日を過ごしているんじゃないですか?ひどいですよね
 ミキさん達がこんなに大変な思いをしているというのに」
いえ、昨日は葛城さんがお休みだったと思います…。
まだまだカオスな状況は続きそうだよ…。
はぁ…。

「はい、座ってください。両手を前に」
居住スペースに戻され、ゴム寝台に座らされた私は、一旦手錠で仮拘束された。
後ろ手ではないので、そのまま膝の上に置く。
「さて、午後からですが…」
葛城さんはわたしの目の前で、囚人食のパックをゆらゆらと振りながら言った。
午前中の懲罰で、いろいろな意味で疲れ切っていたわたし。
もう何味でも良いから、とにかく何かを胃の中に入れたい。

「…欲しいですか?」
積極的に欲しいと思えるシロモノではないけれど、事実上わたしのここでの生命活動を
繋ぎ止めているのが、その銀色のパックの内容物。
こういう焦らし作戦まで早瀬さんに対抗しなくても…。
「今回はあなたに大人気のエビ味です。けれど、昨日はこんなのよりもずっと良いものを
 召し上がったようで。さすがに物足りないですよね」
う…。
葛城さん、いつもと違ってなんだかとっても意地悪。
昨日のことを知った上での行動。
やっぱりあの一件は、それなりの波紋を巻き起こしているみたい…。

「い、いいえ…。そんなことは…」
わたしは目を伏せる。
もちろん、そんなことはあるからだ。
早瀬さん手作りのお弁当。
一度味わってしまった固形物の有り難みは、早々忘れられるものではない。
「………。すみません、ちょっと可哀想ですよね。はいどうぞ」
沈黙を嫌ったのか、葛城さんはその後すんなりと囚人食を手渡してくれた。
わたしは手錠のままの両手を差し出して、うやうやしく受け取る。
こういうところはやっぱり葛城さんらしい。
きっと早瀬さんなら、ここでもうひとつ攻撃があるに違いない。

ちゅー。
ちゅー。

…うん、間違いない。
久しぶりに会えたね、エビ味。
でもこの前よりなんだか感動が薄いような気がするの。ごめん。

ちゅー。
ちゅー。

…。

「はい、それでは続けます。説明終了まで発声禁止です」
空の容器をそそくさと回収した葛城さんは、ギュッと帽子を被り直した。

「実は正午から、観月管理部長も休暇に入ります。ですから、午後の懲罰内容が変更と
 なりました」
そうなんだ。
…珍しいコトもある。
というかわたしがここに来て初めて、じゃないかな。
だけど、そりゃ観月さんだって刑務官とはいえ労働者。
休暇を取ることもあるだろう。
それにしてもちょっとイメージが…。
わたしは私服姿の観月さんを想像する。


…、まさか私服にまで鞭は装備していないだろう。
そうだとしたら完全に変な人だ。
いや、その前に通報されてしまうよね。
やっぱり黒尽くめの、暑苦しい服なのかな。
昔、ドラマか何かで見た女王様のような教師を思い浮かべてしまう。
または、休みの時はもう一人の自分に~とかいって、フリフリでピンクのドレス…。
うぅ、これは酷い想像。懲罰対象。

そういえば早瀬さんに向かって研修がどうとかも言っていたような…。
ちょっと時間帯がずれているとはいえ、同じ日に休暇…なんて。

いや…、まさかね。
休みの日ぐらい、それぞれ自由な時間を過ごすのが自然だよ、うん。
それでも…。
やっぱり夜には二人で飲みに出かけちゃったりして。
夜景の見えるおしゃれなバーとか…。
そして酔いが回ったその後には…。
あぁ、なんてオトナな世界。
なんだか羨ましい。
あ、もちろん自由な生活が、という意味で。

わたしはそんな世界を知る前に、こんな事態になっちゃって…。
逆に知らなくてもいいコトばかり思い知らされる日々。
いつか赦されて自由の身になることができたら、ぜひともリサを誘ってみたいところ。
そうだ、わたしの出所祝いとか…。
贅沢は言わない。
どこか落ち着いた小さなお店で、ささやかに。

「その時は私も誘ってくださいね」
「ええ、もちろん………、って!!!」
あわわわわ、葛城さんまで、わたしの思っているコトを読み取ってしまう能力を!?
「発声禁止といったはずですが…、ずいぶん想像力の豊かな人ですね、ミキさんは」
葛城さんは、わたしが観月さんの私服姿を妄想していたところから聞いていたという。
あぅぅ…絶対にあの変な薬のせいだ…。
思ったことを無意識に口に出してしまうなんて…危険すぎる。
あれってナントカ取締法に抵触しないのでしょうか。
とにかくすみませんすみません、秘密にしていてください。
あぅぅ…。

「実際私たち刑務官同士、プライベートで行動をともにするということはあります」
意味深な葛城さんの呟き。
しかも微妙に遠くを見るような目つきで。
…。
今日は早瀬さんと観月さん、何をしているんだろう。
あぅ、妄想に拍車がかかるので、もう許してください…。


「ハイ、立ちなさい。そして後ろ向いて」
「え……?」
「忘れたのですか?まだ発声禁止中だったのですが…」
…。
しまった。
わたしの、馬鹿…。

「今回は私の誘導もあったので、特別に1回だけということにしておきます」
葛城さんは、そう言いながら腰に付けた鞭を手に取った。
「背中が良いですか。それともオシリが良いですか。”発声許可”しますので答えて」
初めての葛城さんからの鞭打ち。
早瀬さんの時もそうだったけれど…、少しの気の緩みがこうして臨時の懲罰に直結する。
わたしの立場は、許可なしでは何一つ自由に行うことが許されていないんだことを、
もうちょっと自覚しなくちゃいけない…。
こうして向かい合っていると、つい忘れちゃう。
わたしは厳重拘禁囚で、葛城さんはそれを厳しく管理する刑務官だっていうことを…。

「はい…」
今日の初回、B懲罰では、下半身を散々自動打擲装置に打ち込まれていたわたし。
それも今までにない多くの回数。
…アレは、どういう仕組みなのかはよく分からないけれど、わたしが達してしまったと
同時に作動するという手の込んだもの。
正直なところ、ほとんどイきっ放しだったから…。
懲罰衣のタイツが裂けるほどではないにしろ、きっと脱いだら赤く腫れているだろう。
上半身は革のレオタードに包まれているので、衝撃は少なくてすむと思う。
「せ、背中でお願いします…」
わたしは声を絞り出して言った。
鞭打ちの場所をどうするかなんて…とっても屈辱的な選択だよ…。
「いいですか、いきますよ」
葛城さんが一度空打ちをして構えた。
ヒュンとした空気を裂く音とともに、床に叩きつけられる革鞭。
うぅ、本当に馬鹿なわたし…。

ピシィッ……!!!!

…はぁぅ!!!!
…。
うん、背中で正解…。
叩き刺されるような激痛が走るものの、まだ1回だけなら耐えられる。
むしろ、葛城さんにまで鞭を入れられたというのがかなりショックだ…。
改めて、自分の置かれた立場というものを実感せざるを得ない。

「…ミキさん、今後くれぐれも気をつけなさい」
「は…い…。ありがとうございました…」

わたしは再びゴム寝台に座らされる。
葛城さんは鞭を静かに戻し、厳しかった表情がまた少し和らいだ。
「うん、よろしい。本当にあなたは素直でよい子ですね」
午前中の、わたしの痴態を知った上で、なのかどうかは分からないけれど…。
素直になれるという点では、自分でもそう思う。
前の刑務所では、規律違反を咎められても反抗的な態度をとってしまって懲罰房行き…
それが定番のコースだったから。

はぅ…。
不意に葛城さんの手がわたしの頭に伸びてきた。
「今のは私にも責任があるわ。でも規則だから仕方ないの。ごめんなさいね」
なでり、なでり…。
革手袋のままだけれど、その動作は柔らかくてあったかい。
うぅ…。
やっぱりフォローが完璧…。
こんな風に扱われたら、従順にならざるを得ないよッ…ほんとに。
こうやってどんどん躾けられていくんだろうな…。

こりこり…。
こりこり…。

はぁわわわ!
ちょ、ちょっと…、な、…。
いつの間にか反対の手は、上衣の孔から露出したままのわたしの乳首を転がしている。
「ひぃぁ…ッ!!」
わたしは一瞬の出来事に思わず身を捩った。
反射的に動かした腕に手錠がグッと食い込む。
い、いたたた…。
よくリサのやる失敗。口癖だけじゃなく、こんなところまで似てくるなんて…!
はぅ…。
「…はい、これはおまけです」
何だったんだろう、今の…。
うぅ…。やっぱり遊ばれているのかな…。
そう言う意味では、この囚人服って…、よく考えられているかも…。
あぁ、もう、また固くなっちゃってきたみたい…。
葛城さんはわたしをよい子に導いてあげたいのか、悪い子に仕立て上げたいのか…。
どちらなのでしょう…。はぅ…。

「それでは続けますね。今度は発声禁止をきちんと心がけなさい」
そして何事もなかったかのような葛城さん。
その平然さには驚きだ。
とにかくわたしはこくりと頷き、葛城さんの目を見つめた。
「…そういうわけで、今日の午後の懲罰は3等級囚と一緒に運動場で行います。
 今日は天気がよいので、屋外ですね」
午後からは、厳重拘禁囚といえども、ある程度運動の時間が保証されている。
それはここで唯一読むことができる本、「囚人心得」にもそう記載されていた。


ただわたしたち4等級囚においては、その時間も懲罰的な扱いをされている。
ラバー緊身衣を着せられての歩行訓練。
それ以外にもいろいろな運動を伴う懲罰があるとも予告されていた。
観月さんはあの懲罰の時は、本当に気合いが入っている。
「これは調教だ」とも言っていた気がする。
まさに奴隷を扱うような雰囲気。
実際もう十分に調教されている気もする。
奴隷気分満点だ。
今日の午後も、3等級囚と合同とはいえ、きっとその扱いには大きな差があるんだろう。

「リサさんと一緒に一旦集中懲罰室で緊身衣を装着。時間が来たら移送します」

「はい…」
この言葉は囚人限定語だから大丈夫…とはいっても、ちょっと口に出すのがドキドキする。
「では、手錠外しますね。排泄終えて、それを脱いだら第2姿勢維持。
 肛膣検査の後の流れは、とりあえず同じです。静かに待っていてください」
「はい…」
つまり集中懲罰室までの移送は緊縛姿で、ということ。
葛城さんの縛り方は、リサも言う通りやっぱり固い。
ちょっと憂鬱だ…。


「股縄はどうしますか。もう説明は終わったので発声してよろしいです」
葛城さんがわたしの手錠を外しながら聞いてきた。
「…え…っ……と…??」
何が何だか分からない。
どうしますかって、どうにかできるものなの?
「いえ、わたしの縛り方はどうも過度の負担をかけると早瀬に指摘されているので」
早瀬さんがどうしてそのような指摘をしたのかは、とりあえず考えないことにする。
「今日は運動場までの移送を私一人で担当します。その際に上半身は必ず縄拘束という
 決まりなのですが…。股については拘帯と変えても良いことになっています」
う…、また選ばなければならないのですか。
葛城さんの施すギチギチの股縄は、はっきり言って辛い。
かといって素直に拘帯を選んでも、かなり気まずい。
きっとこの後リサにも同じことを聞くつもりなんだろう。
まぁ…あの子だったら喜んで拘帯を選びそうな気もするけれど。
いつも葛城さんに縛られたときには、わたし以上に辛そうにしていたから…。

「では、それも含め、考えながら待機していてくださいね。…リサさんの房へ行きます」
葛城さんが立ち去ろうとする。
「あ…、ま、まってください」
わたしは考えがまとまる前につい声を出してしまった。
…。
…。
…。
「あの…、股…股縄の方が…いいです…」
あわわわ…。
わたしはついにキツい股縄を自ら望む少女囚になってしまいました…。
いったいこれは何の羞恥プレイなのでしょう…。

「…了解です。では、少しでも痛みが和らぐように、肛膣はじっくりとしてあげますね」

そう言うと葛城さんは軽く微笑み、わたしに背を向けた。
そして扉を閉じる前に、ばいばいの仕草。

これで、よかったのかな…。
うぅ、まだ薬の影響が残っているのかも…。

わたしはゆっくりと懲罰衣を脱ぎ揃え、使用可と表示された便器に跨った。
いろいろな考えが頭を巡る。
さっさと準備しなくちゃいけないのに…。
葛城さんや早瀬さんの前で、よい子を演じようとすればするほど…
逆に…、とくに下半身が…。
よろしくない子になってしまっているような…。
あぅ…。

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